台風のため乗る便をキャンセル待ちまでして早めてもらった石垣から那覇の飛行機便。いよいよ父が飛行機にのり別れのときです。今から15年以上前の話です。
父は昼の便で石垣から那覇にとび、次の日に那覇から地元につきます私私はひとり石垣島にのこり、八重山諸島を一人旅する予定です。
前回の話はこちらです。
空港のカウンターで便を早めたいのでキャンセル待ちのお願いをしたとき。カウンターの係のかたから、「お父様はこご高齢ですけど、ひとりで飛行機は大丈夫でしょうか?」と聞かれました。
そのとき父は70代前半。外見は年齢相応、病気もしてなくて、定年はしていたけど、毎日新聞もよく読んでいて、頭は全然衰えてない。
庭仕事が好きで、庭の木の水やりや草取りをよくしていて。父がお空にいってはじめて私は、庭に草ってたくさん生えるんだと気づいたくらい。今は私が草取りしてますよ(^o^)
父は座って待っていて隣にいなかったので、空港のカウンターの方は見た目ではなく、チケットの年齢だけで気遣ってくださったのだけど、もうそう言われる年齢なんだと、父の年齢をはじめて私は自覚したのでした。
いよいよ飛行機に乗るときになり、優先搭乗のアナウンスが流れました。
優先搭乗とは、年配のかたや体がご不自由だったり、小さいお子さんを連れていたり、妊婦のかたが、先に飛行機にのれるシステムです。
飛行機初心者の私と父なので、優先搭乗がなんなのかよくわかっていない。
だけど、飛行機初心者なので、乗り遅れては大変と、優先搭乗のアナウンスがあったあたりから、父も立って荷物をもって準備していました。
そしたら、空港の搭乗口の係の方が、立ってる父の横まで歩いてきてくださって、父に声をかけてくださいました。
「お客様、どうぞご搭乗ください」と言って案内してくださいました。
父は優先搭乗なんてわかってないのですが、係のかたがお上手で、見た目の年齢のことなど触れず、紳士扱いして案内してくださったので、喜んで優先搭乗していきました。
ちょっとお坊ちゃん気質があって、いい物が好きな父は、こういういい扱いに敏感でとってもすきで、けっこう慣れてます(^o^)
私はお嬢さん気質ないから、いい扱いは緊張してしまうのだけどね。
小さい空港なので、優先搭乗のかたはほとんどいなくて、係のかたの目が行き届いていたので、優先搭乗に該当すると思われる人に声をかけにきてくださったのでした。
ここでね、私は、ああもう父は見た目でも、そういう年齢なんだなぁと、初めて父の年齢を自覚したのでした。
父が案内されたのをみて、それじゃ私たちもと、父の後をついて優先搭乗しようとした、60代くらいの元気な女性3人組は、係の方から、元気すぎと見た目で優先搭乗をとめられてたから。
この石垣空港で別れて、父はひとり地元に無事帰りました。つづきはこちらです。
あと少しで、今度は私が一人旅にはまっていった話になっていきます。
4月3日に普段ほとんど人のこない小さな神社に桜を見に行きました。一本だけある桜の木。
写真を撮ったらきれいな光が写っていました。右下です。お福分けでみてもらえたらうれしいです。
ブログをみにきてくださってありがとうございます。とってもうれしいです。やさしいあなたが幸せでありますように。いいことがいっぱいやってきますように。
スポンサードリンク